月刊駄美術図鑑 2024

「玄武か?お前は!」

鳥羽水族館へ行ってきました。
動物園・水族館・博物館は大好きなので
日本全国にある100か所くらいの水族館は
全部制覇したいと思ってるくらい。

鳥羽水族館は小学校の時に行ったきりやったんで
その変貌にも驚愕しました。
竜宮城のような景色が見られる巨大水槽、
スナドリネコやカワウソ、カブトガニにオウムガイ、
そして鳥羽水のスター・ラッコのメイちゃんキラちゃんと
見どころ満載です。

小学校の修学旅行で行ったときは、建物の外に池というか堀のような
水槽があって、そこに巨大なウミガメがぎっしりいて
食われそうと思ったのが強烈に記憶に残ってる。
で売店でオウムガイの殻を売ってたんやけど、修学旅行で
殻を買えるくらいのお小遣いを持ってなかったんで、
修学旅行から戻ってから、親にお願いして
もう一度、鳥羽水族館に連れていってもらった。
もちろんオウムガイの殻をゲット!
大事にしてたけどあのオウムガイどこ行ったかな。
今回の旅行も実はオウムガイの殻があったら買うつもりやったんやが
見つからんかった。残念!

さて今月の作品は「玄武か?お前は!」。
2021年の「猫展」のときのもの。
狭いところに入りたがる猫の習性を利用して、カメの甲羅状のオブジェを
制作。付き合いのいいオレオ氏にモデルになってもらいました。
撮影後はあまり入ってくれませんでしたが。



「結界シート」

今年の冬は例年より暖かかったなあ、と思っていたら3月でも雪が降ったり、
次の日は急に気温が上昇したりと気候は日々ドラマティックに変動してますね。
以前春夏秋冬の四季の違いが単純になってきて、もう二季でええんちゃう、
前季後季でもええんちゃうかと書いた気がするのですが、今は逆にめっちゃ
細かく変化してるからトータルで見たら百季でもええかも。ニュースの最初に
暦の上では◯◯ですがー、とか三日に一回言わなあかんし、俳句の季語も莫大な
量になるよね。昭和の名曲「四季の歌」も「百季の歌」になって紅白歌合戦の
半分は芹洋子のリサイタル状態や!大変やでしかし。。。って50代後半、
初老の男が眉間に皺寄せて書くことか、と反省。

さて今月の駄美術は「結界シート」。もうすぐお花見シーズン突入ですね。
コロナもひと段落した今、お花見の場所取り合戦も復活するかも。
そんな時にはなんとなく近づきたくない気にさせるこのシートは如何でしょうか。
場所取りの段階から距離を置いてもらえること間違いなし!



「ラジオ体操スタンプカードネックレス」

この歳になるとさすがに腹回りに肉がついてきたが
若い頃はぜんぜん太らんかった。
大学は2回生まで片道2時間の通学で通っていて、
1日5食 食べてた。
朝6時過ぎに起きて朝食、7時過ぎの地下鉄に乗って、
梅田で阪急に乗り換え、桂で降りたらバスで大学へ。
1講目が終わったら、学食でうどんかラーメン。
2講目終わったら普通にお昼ご飯。
午後の授業(制作)をやって夕方にまた食事。
9時15分の終バスで帰ったら家に着くのは11時で
またご飯。

そんな生活を2年も続けたけど、特に太らんかったなあ。
まあ30年くらい前の話やけど。
いまはインスタ開いてもやたら「浮き輪にくいを取る運動」とか
「肩甲骨はがしで痩せる身体に!」とかばっかりオススメしてくるわ。
見てまうからまたオススメしてくるんやろうけど。

今月の作品は「ラジオ体操スタンプカードネックレス」。
秋になってもスタンプカードを首からさげて歩いてる子どもがいて、
アクセサリーとしてぶらさげてるんかなと思ったのがきっかけ。
一見わからんくらいの小ささにしてアクセサリーにしてみました。

身体がなまってきたし、そろそろラジオ体操くらいせなあかんな。



「金の卵たち(たらこ)」

皆様、新年明けましておめでとうございます。
我々くらいの年齢になると新年を迎え過ぎて、たまには過去を引きずりたいなあ、
と思いながら紅白を見ながら一つ歳を取る新年を迎えるのです。
で、例年昭和を引きずった作品や展覧会を開催しているのですが、
昨年は「ギンギラギンにあてもなく」などと昭和のアイドルのヒット曲
のようなタイトルの個展をやりました。
というか年跨ぎで新年は1月9日から14日までパート2として開催します。
よろしければお運びくださいませ。旧作のセールもやっていて、まさに昭和の匂いプンプンの空間です。
昭和といえば僕らの頃は子供の数が多く、小学校でも1クラス45人いて6クラスだったりして
教室もぎゅうぎゅうと暑苦しかった記憶があります。今の子供は1クラス35人で4クラスだったりで、
なんともスッキリしていてエアコンもあったりとめちゃくちゃ羨ましい。
なんなら明日から会社行かずにランドセル背負って半ズボンで登校したい勢いです。
通報待った無しですが。
さて新年1発目の駄美術は「金の卵たち(たらこ)」。金色の魚卵です。見たままです。
僕らも昔は金の卵だとか言われて、子供は未来を担う宝物だ、みたいな歯の浮くような
ことを言われてきました。
そんな未来はご覧の通りダジャレ以下の作品を作る大人に成り果てた訳です。
卵といえば「たらこ」の卵って200万個もあるらしいですね。まさに金の卵たち!今年も宜しく!